アメリカパークのスーベニアメダル事情

私は「コインヲタ」と言っていい程、スーベニアメダルのコレクションに命をかけています。
ちなみに、コレクション歴１０年、マニアが泣いて欲しがるスクルージ・マクダックのコインも持っています。

世界各地のパークにあるスーベニアメダルマシン（あ、パリにはないんでしたね）。
各国事情が違います。

ここではWDWに特化して、実際作ってみてやった事、感じた事を書いていきます。
３年前友人がDLRに行った時に聞いた話と、何ら変わりがないので、WDWだけでなく、DLRでも使えるかと思います。

まず、日本と違うのは
実際に硬貨を潰してプレスする事。
です。
なので、まず、次のものが必要になります。
・１セント硬貨（ペニー）
・２５セント硬貨（クォーター）
でも、アメリカ来たばかりで硬貨なんかないよ、という時は、ホテルのフロントや、パークのゲストリレーションで両替してもらいましょう。
「Exchange Please」で通じます。何をどれだけ欲しいかを伝える事が出来れば、たくさんの硬貨が貴方の物になります。
参考までに、１ドルで１セント硬貨１００枚（５０枚入りロールが２本分）両替出来ます。
クォーターは１ドルで４枚（２５セントなので）両替出来ます。１ロール４０枚だったと思います。かなり大量に用意する事をお勧めします。
割と用意していても、あっという間になくなります。

「マシンがどこにあるか判らないよ」という方がほとんどだと思うので、ここでもホテルのフロントや、ゲストリレーションでリストをもらいましょう。
相手が判らなければ、メダルの実物を見せながら「リスト下さい！」と言えば、たいてい判ってくれます。
ただし、日本と違って、絵柄は昔のままだったり、マシンが移動していたり、撤去されている事は日常で起きています。故障中が続いているマシンもあります（日本と違ってメンテが常時行われていないので、壊れやすいらしい）。
「滞在期間中に全てのコインを作る」のはまず無理と考えましょう。
次に訪れる楽しみとして、取っておくのが大人です。
チェックリスト代わりにして、帰国後も必ず保管しましょう。次回行った際、リストが変わっている事が考えられるので、古いリストと照らし合わせ、作っていないマシンから攻めるのが、効率よい作り方です。
先ほども書いた様に、リストは時々更新されます。２００８年５月末の時点では、2008/02/22更新の物が最新でした。

ここでは「ペニープレス」と呼ばれる、WDWにおける主流のコインマシンを例に挙げて、説明します。「クォーターマシン」という、クォーターを潰すマシンも存在しますが、原理は一緒です。

実際にコインを作る事になったら
まず、ペニー１枚、クォーター２枚を用意し、スロットの所定の場所に入れ、スロットを思い切り押し込みます。
きちんと入ってくれれば、先ほど挿入したペニーが転がってきます。

ここで、２通りの作り方が発生します。
・絵柄をボタンでセレクトするタイプ（日本のメダルマシンと同様のタイプ）
オートタイプと呼ばれるようです。これはランプが点灯したら、作りたい絵柄のボタンを押すだけ。あとは機械が自動的にやってくれます。
・自分でハンドルを回すタイプ（日本にはありません）
作り方は機械に書いてありますが、まず事前に作りたい絵柄を選択し、ハンドルを回して所定の位置（矢印が書いてある場所）まで、自分でハンドルを回します。
これをやらないと、自分が望まない絵柄のコインが出来てしまい、お金を無駄にします。気をつけましょう。
お金の入れ方はオートタイプと同じです。ハンドルを回して、コインをプレスしましょう。途中でとてもハンドルが重くなりますが、これはコインがプレスされている状態なので、問題ありません。
パークが新しいアニマルキングダムにはなかったと思いますが、他のパークには存在しました。是非体験しましょう。

コインが出てきたら、熱いうちに機械に押し当てて、まっすぐにプレスします。
日本の物とは違い、割と薄くプレスされるので、熱いうちにまっすぐに押し当てれば、ほとんど形を整えられます。スピードが命です。


綺麗なコインでプレスしたい……
コインコレクター全ての悩みです。いちいちコインを交換してもらうのは面倒だし、キャストによっては通じない場合があります（実話）。
せっかくなので、自分で綺麗なコインを作りましょう。
用意する物
・ジップ付きの袋（大きくなくていいです）
・レモン３～６切れ
これだけでOK。
ホテルのフードコートには、ドリンクカウンターがあり、レモンティー用の生レモンが用意されています。
それをいくつか頂いて、ジップ袋に入れましょう。
汚れたコインを入れ、軽く揉み込んでやれば、あっという間に綺麗なコインになります。
レモンの酸は、コインの汚れを取る作用があり、傷だらけとかでなければ、どんなコインもたちまち輝きを取り戻します。
おつりなどで受け取ったコインを、片っ端から綺麗にすれば、常に磨かれたコインでプレスする事が出来ます。
頑固な汚れは、直接レモンをこすりつけてやりましょう。根気よくやれば、見違える程に綺麗になります。
プレスの前には綺麗にペーパーで拭き取ってあげましょう。レモン汁でマシンの故障を起こさない為のエチケットです。忘れずに！！
もし「プレスしてみたが、どうもコインが綺麗じゃない」と思ったら、同じやり方で磨いてみましょう。びっくりする程絵柄が鮮明になりますよ。

作ったメダルは、ファイルに入れて保管しましょう。
たいていマシンの上に並んでいます。WDWではブルーのミッキーの絵柄、パステルカラーのティンカーベルの絵柄の２種類あり、どちらもペニープレスのみ入れる事が出来ます。
クォーターコインは当然大きさも違い、ファイルには入り切れません。
現在売られているファイルは、１段４枚×４段タイプの物で、クォーターを入れるには１段３枚×２段の物があるのですが（香港でグランドオープン時に売られていたタイプ）、残念ながら２００８年６月のWDWにはありませんでした。
どなたか売っているショップをご存じでしたら、是非教えて頂きたいものです。

コインをフルに入れたファイルは、非常に重いです。凶器にもなります。
いっぱいになったファイルはホテルに置いて、常に入れられるファイルを手元に置きましょう。
なくなりそうになったら、見かけたらすぐに買いましょう。割とよく見かける割に、欲しい時にすぐ見つからない、マーフィーの法則が発生します（実話）。
すぐファイルに入れる事で、紛失も防げます。


WDWの敷地は広大です。パークだけでなく、ホテルやゴルフ場、ウォーターパーク、インタラクティブパーク、ショッピングモールにもマシンが存在します。
もし、パークのコイン作りをしたいと思ったら、単独行動しましょう。
一人だと自分のペースで回る事が出来、１つのパークをベースに、ホテルホッパーすることも出来ます。
コインに興味のない人間を売れて歩き回ると、衝突の原因となります。
「この敷地を一人で回るなんて……」という人は、見つけたらすぐやりましょう。そうすれば、また後でコインだけの為にその場所に来る事もなくなります。割と面倒かもしれませんが、その方がやり漏れがないので確実です（リストへのチェックもお忘れなく）。
ちなみに、自分は今年初めてWDWに行きましたが、フル滞在初日から単独行動してましたよ。ホテルホッパーもしました。日本で一人インをしている人なら、問題ないと思います。英語が心配なだけだと思いますんで、余計な事を言わなければ、どうにかなります。電子辞書を持ったり、あらかじめ必要な英文を用意しておくのも手。


この広大な敷地を、コインを作るだけの為に巡るのは、非常に贅沢な行動です。
ですが、バスに乗ってホテルやパークを巡って、思いがけない事に遭遇したりも出来ます。

コインが全部揃った時、WDW制覇の１歩を踏んだと言っても過言ではないでしょう。